乙仲通界隈プロジェクトは、私たち兵庫地域会が、社会に対する公益活動の一環として2015年度より取り組んでいる地域のまちづくり支援活動です。
乙仲通は、神戸市中央区の栄町通と海岸通の間を東西に延びる、長さ約800mの通りです。界隈には、かつて海運仲立業などのオフィスとして使われたビルが建ち並び、さまざまなショップやギャラリー、アトリエやカフェなどが軒をつらねています。
若者にも人気があり、魅力的な地域ですが、阪神淡路大震災で被災したビルの跡地がコインパーキングとなって散在していたり、通過交通や駐停車が多く、決して歩きやすいとは言えない状況であったりと課題もみられます。
私たちは、この地域の活性化に取り組んできた地元組織「乙仲通界隈プロジェクト委員会」と連携し、関西圏の学生や地域住民の参加を募り、連続ワークショップを通して、乙仲通界隈のまちづくりをサポートする事業を始めました。ワークショップでは乙仲通界隈のフィールドワークを行い、学生が都市や建築の専門家と議論を交わします。地域の調査、分析や具体的なプロジェクトの提案などを通して、地域にとっての望ましい将来像を描き、乙仲通界隈のまちづくりに貢献したいと考えています。
JIA兵庫地域会では神戸の港町の面影が強く残る乙仲通をフィールドに、地元の皆さん、関西圏の学生有志とともに2015年より3年にわたり、地域・まちづくり支援を行ってきました。 100人を超える学生、延べ40人の建築家及び多数の地域の方々に参加いただき、「乙仲さんぽ」は有意義で価値のあるものとなりました。 このたび3年にわたる成果を冊子『 乙仲通界隈デザインワークショップ 乙仲さんぽ2015-2017 「地域×学生×建築家」 3年間のあしあと 』にまとめました。皆様のご協力のもと残してきた3年間のあしあとを、ぜひご覧ください。 冊子データをこちらのウェブサイトで公開しています。
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